芥(ゴミ)

乳首

金曜日は資源ゴミの日。収集場に行くと、マダム達がゴミ袋をチェックしていた。この界隈に住み着いて四年になるが、いままでこんな事やっていなかったのに、突然どうしたのだろう? コンソメポテチの袋と一緒に液晶テレビでも捨てた不届き者でもいたのだろうか? 特に後ろめたい事もないので、さっさと捨てて会社に向かおうとすると、マダムがおもむろにはち切れんばかりの袋を貪る様に弄ってきた
「ふふふ……キミ、隠れてイケナイ事してるんじゃあないの?」
「ボ、ボク、そんな子じゃありません……」
「あら、随分溜めたのね……。出してスッキリしたいんでしょ?」
「や……やめて下さい! 大きい声出しますよ」
「あら、嫌がってる割には、こんなになってるじゃあない。ふふふ……」
「い、いやァ……んひぃッ☆」
まぁ、捨てられる男なんで、何も咎められなかったんですけどね。つか、スティーブン・タイラーみたいなツラしたオバサンがそんな事してきたら、即、鼻っ柱にチョーパンを食らわした上で、民事で争って勝ちますけどね

会社。今日は事業部の連中が全員出払っており、一人でお留守番。電話がうっとおしい……。