180円ラーメンがウリの店で昼食をとる
この店では有線放送だと思うが、サックスのインストがいつも♪モケモケと流れている。それが、ラーメン屋には何か雰囲気があわない。まぁ、サックスっていっても歌謡曲オンリーで「Yeah!めっちゃホリディ」とかが♪モケモケ流れてるんだけど、サックスって自分の中でスゲェ大人の楽器だから……


中堅企業で部長を勤めるノブオ(演:マイク真木)は、あと数年で定年だというのに、突然リストラを言い渡され途方に暮れる。おまけにノブオの家庭は、夫婦仲は冷え切っており、娘は素行不良、息子は引きこもりがちと、完全に崩壊していた
やることも無く、ノブオが家の掃除をしていると、古びたサックスを発見する
かつて、ノブオは米軍キャンプのバーでサックスの天才プレイヤーとして名をはせていたのだ。だが、結婚を継起に堅気に生きようと就職し、サックスを捨ててしまったのだった
かつての情熱を燃え上がらせたノブオは、家族から社会から疎まれ全てを諦めて生きている自分と同じような境遇の昔の仲間達を説得し、バンドを再結成する。だが、まるで勘を取り戻せない。家族からも応援されず、一度は団結したメンバーの仲もギクシャクし始める。そんな中、昔ノブオ達のファンだったという有線放送の役員の計らいでレコーディングのチャンスが巡ってきた。ノブオ達は奮起し、家族をスタジオに招き演奏する
万感の思いをこめ、ノブオのサックスが〝Yeah!めっちゃホリディ〟を奏でる
Yeah!めっちゃホリディ〟でめっちゃ咽び泣くサックス……
「ノブさんが帰ってきた」つられて、バンドメンバー達も往年のノリを取り戻し、ビバップビバップ
「アナタ……」惚れ直す妻
「パパ、イカスじゃん」踊りだす娘
あやや、萌え〜」父にシンパシーを感じる息子
Yeah!めっちゃホリディ〟でバラバラだった家族がひとつに……


……ぐらいのドラマを〝Yeah!めっちゃホリディ〟に感じてしまうのでした