「いやぁ、ハッスル3、非道かったねェ。〝ビビッたか? 慄いたか?〟(朴訥なカンジで)」
「もう、最高でした。2よりもミンナ、コントが巧くなってて」
「何か2の時より、スタジオ撮影が多くなってるしね。試合よりもコントが長いってのが最高だね」
「高田っていつの間にあんなになっちゃたんですかね」
「〝高田〜 オモシレーぞ〟って野次、最高だったね。つか、いつの間にか高田と高田総裁が別人になってるのな」
「と言うか、2の時に小川と橋本にチキンとかポークって言ってたのって素の高田だっただろってカンジですよね」
「もう、ツッコミ不在過ぎ。ボケ倒し過ぎ」
「橋本も変な味だしてますよね。〝母です〟とか」
「リングガウンのコントで、橋本の妙なテンションに、小川が噴出しそうになってセリフ噛んでたしね」
「小川は巧いですよねぇ。〝オマエ誰だっけ?〟の繰り返しギャグとか。貫禄が出てきているというか」
「小川に酷い目に合わされてるヤドカリ野郎のヒトもスゲェなァ」
「あそこまでやっちゃうと……。子供とかイジメにあってないですかね?」
「何か〝We are monster! We are monster! We are monster! Do the hustle! BANG! BANG!(指ピストル)〟が変なツボにハマちゃってさ。あれは、避けられねぇって。いい歳したヒトがスゲェ嬉しそうにさァ。だいたい、長州力を参戦させた理由が〝一張羅をビリビリにされたから〟って、ありえないもん」
「しかも、放送された試合、短ッ!」
「まぁ、長州って洒落ワカンナそうだしね」
「川田は意外に洒落わかってるみたいで、靴下の臭い嗅がされてる時とか良かったです」
「でも、付き人のヒト可哀相だったなァ……。控え室で無意味に川田に蹴られてさ。ベチィッ! だって。一人だけ、有刺鉄線バットで打たれるしさァ」
「あの不条理さも笑いましたよ。最初から最後までオモシロかった〜」
「でも、最後が何か締まらなかった事ねぇ? 橋本の〝俺ごと刈れッ〟のキメドコロだったのに、何かヘロ〜ンってSTOが極まっちゃって台無しみたいな」
「ダイジェストで飛ばされてた試合の方が凄そうでしたからね。ルチャとか」
「つか、先行チケット販売やってたけどさ、会場であんまし見たくないじゃん。テレビでコントを含めて見たほうが絶対面白ェもん」
「試合、短いですしね」
「そういや、小倉優子のツラが何か変じゃあなかった?」
「少し、気持ち悪かったですよね」
「疲れてるんかねェ?」
と、S君と平静を装ってダベってても、心そこにあらず……
モニター越しの怨み節に、ただ悔恨するのみ……
眠れず、体調もガタガタだが……




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